★さいたま市のイースト・プラザで毎年コンサートを主催してることからEast City Ramblersと命名された8名編成の本格派の登場だ。バンドリーダー兼MCのジーン大竹は元レコード店主で、カントリー専門誌へのレギュラー寄稿者。うんちくを語らせると、もう時間はいくらあっても足りない、タイムキーパー泣かせとは周りの声。このバンドはソロボーカルが多いのだが、大竹とマック関のデュエット”ルイビルまであと8マイル”は秀逸だった。会場に一番乗りしたのは遠路山梨県から参加の大月カントリー音楽愛好会会長、藤本昌作がまとめるGrass Country Boysだ。女声2名を加えた9名編成。ジャスミン植田がOnce A Dayを手慣れたゼスチャーで歌えば、ナイス小宮によるYour Cheatin' Heartはバリトン・ボイスで円熟の味。マイク友田がドブロを弾きながら歌うMiss The Mississippi And YouはMハガードのバージョンでとりこになった曲だという。小宮・友田のデュオボーカル”フォートワースの思い出”もいいハモリ。フィリピン出身で藤本夫人のサルビーは鮮やかなブルーのシャツを着こなしWhiskey, If You Were A Womanを熱唱。今回のイベントが現編成では初陣というが、1週間前の同ホールでの総稽古には全員参加するなどカントリー音楽への愛着と熱意が存分に発揮された舞台であった。かって椿山荘で開催されたカントリーミュージックフェス
など大型イベントのPAを手がけた渡辺久延(サニーサウンズ代表)がボランティアでこのバンドに随行
したこともありがたいことであった。
★トリはホストバンドのGreat Valley Boysが務めた。特筆すべきは、PSGを弾き始めて2年にも満たないバンドリーダー、ジョン大谷の上達ぶりであろう。ギターは学生時代からとはいえ、足や膝まで使うPSGの難易度は計り知れないものがあるはず。なにせ、カントリーバンドとしては素人集団だったのに、月2回の夜間合同リハ、月2〜3回の昼間ハーモニーボーカル訓練など、時間の余裕も幸いして切磋琢磨できたことが、まずまずの成果につながったと自賛できそうだ。テーマ曲が終わるやトリオ・ハーモニーでCotton Fieldsを。スローナンバーTogether Againに続き
ダンサブルなHey Good Lookin'ではカントリーダンサーたちも参加。Silver Wingsはブルーグラス的な編曲でキーもGと高めに。メンバー紹介ではBGM風にFaded Loveを流し、紹介が終わるとトリオ・ボーカルでアクセントをつけた。初披露のポピュラー曲、Heartaches By The Numberも3重唱し、カントリーダンスはSwing Low Sweet Chariotの振り付けで軽やかにステップを踏んだ。エンディングは
ミセス田沢のリードボーカルで”谷間のともしび”を。繰り返しは司城正明がリスナーに唱和を促してみんなで歌い上げた。持ち時間35分が過ぎ、フィナーレに突入する。構成はブルーグラス3バンドが中心となり、フィドラー森田福司の前奏でI Saw The Lightから。バンジョーは大学2年生の榊原浩など3人組。ソロボーカル、コーラス、楽器(マンドリン、ドブロも)演奏の繰り返しで進む。ベースは青梅から参加の内田不二雄、ドラムスは白野雅保、昨年は飲み過ぎてリズムが乱れたが今年はOK。なごりを惜しみもう1曲、”永遠の絆”会場が一体となり高らかに合唱、ジョン大谷の”また来年お会いしましょう”で定刻18:30に閉幕した。